デリカというと三菱のベストセラー.ワンボックス、デリカ特別使用　スターワゴンを思い浮かべがちだが、通称スペースギアのこちらもデリカの血をひく車である。99年まではスターワゴンも販売されていたが、現在はこのスペースギアのみが存続している。デリカスペースギアの登場は94年5月と古い。ゆえにこれまで幾度もマイナーチェンジを施されてきたロングセラーモデルだ。スターワゴンデリカディスチャージも四角い塊感を持った車だったが、スペースギアもフロントノーズこそ少し長いものの丸みを帯びた塊感がある。これに大型の　デリカエアロフロントガード、サイドステップなどでアウトドアの味付けがなされているのだ。エンジンは04年9月にディーゼルターボを廃し、V型6気筒3リッター24バルブエンジンに一本化。コラムシフトの4速ATと組み合わせている。エンジンは前席シート下ではなく、フロントノーズ　デリカフォグに縦置き。これにより前席から荷室までフラットフロアを実現し、ウォークスルーを可能にしたり、ゆとりの室内スペースを生み出しているのだ。3列シートスタイルで、乗車定員は7名か8名。04年10月にグレードが絞られている。それまで2.8リッター直列4気筒インタークーラーターボディーゼルデリカＡＴもラインナップしていたが、ガソリンの3.0 リッターV型6気筒DOHCのみに。またミッションもINVECS-IIだけとなる。基本となるのはベーシックグレードのシャモニーとラグジュアリー仕様のスーパーエクシード。シャモニーにはエアロルーフかハイルーフの選択、7人乗りか8人乗りの選択が可能となっている。スーパーエクシードはクリスタルライトルーフ、7人乗りという設定だ。デリカ車高調全車4WD、コラムシフト4速ATである。04年10月、お買い得な特別仕様車「アクティブフィールドエディション」が登場。デリカ後期HDDナビゲーションを標準装備とした他、デリカＨＩＤ　本革巻きステアリングホイール、アルカンターラと本革のコンビシートなど豪華な装備とし、デリカホイール外観ではカラードのフロントグリル＆ガーニッシュ、フロントアンダーガーニッシュ、リアにはデフレクターをまとい精悍なルックスに仕上がっている。